アイザック、さようなら。
232頁から234頁まで、ホーキングによるアイザック・ニュートンへの評価が載せられている。 この本の肝はここだ。 私が、現在の文庫本ではなくこのハードカバーを推すのは、そのためである。 私は、この本の訳者が原文を忠実に訳されたことを信じる。 原書にあったから載せた、そして、載せる気があったからホーキングは書いたのだろう。 図らずも、あるいは図ってか、この記述は学問というものの「生臭さ」を山の裾野や麓の民草にも知らしめるものとなっている。 私たちが生きているこの世界は、偉人たちによって構築されたのではない。 構築された世界の中で、その功績が評価された人がいるだけだ。 偉人たちという「聖霊」たちの尽力によって現在があるという考え方は、神話にすぎない。 私は、この本を最初に読んだときは気づかなかったが、後になって衝撃を受けた。 今では、本棚の特等席から動かない。 私は、まだ読んでいない全ての人に、この本の中身を薦めたい。 この内容が、なぜ、文庫版では消えているのか。 単に表題を略したとか、そういう事では決してあるまい。 yataro3600 |