ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF) 

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)



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ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)

早川書房
価格: ¥ 630
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僕の仕事を決めた本

この本を高校生のころに読んで,宇宙や物理への興味がわいた.
宇宙のことが本当に分かりやすく書いてあった.
高校生でも理解できると思います.

大学では,物理を勉強して,大学院では宇宙物理を専攻した.
現在,宇宙観測を仕事にしている.
この本に感謝しよう. Cafe Red Sky


アイザック、さようなら。

232頁から234頁まで、ホーキングによるアイザック・ニュートンへの評価が載せられている。
この本の肝はここだ。
私が、現在の文庫本ではなくこのハードカバーを推すのは、そのためである。

私は、この本の訳者が原文を忠実に訳されたことを信じる。
原書にあったから載せた、そして、載せる気があったからホーキングは書いたのだろう。
図らずも、あるいは図ってか、この記述は学問というものの「生臭さ」を山の裾野や麓の民草にも知らしめるものとなっている。

私たちが生きているこの世界は、偉人たちによって構築されたのではない。
構築された世界の中で、その功績が評価された人がいるだけだ。
偉人たちという「聖霊」たちの尽力によって現在があるという考え方は、神話にすぎない。
私は、この本を最初に読んだときは気づかなかったが、後になって衝撃を受けた。
今では、本棚の特等席から動かない。

私は、まだ読んでいない全ての人に、この本の中身を薦めたい。
この内容が、なぜ、文庫版では消えているのか。
単に表題を略したとか、そういう事では決してあるまい。 yataro3600


古典的な名著

車椅子の天才科学者の本は今でも色あせない。量子力学と相対論の統一を通して、科学が避けて通ってきた「なぜ宇宙が生まれ、現代のような形になったのか」という問いに真っ向から挑む実証主義の代表、ホーキングの偉大さは読むたびに感動する。思えば複雑な宇宙物理学をこれほど一般に分かりやすく説明した人物は当時ではホーキングくらいなものだった。たしかに本書はいくら一般向けとはいえ難しい。訳出も今から見ると古めかしいし、高次元や本書の要の一つである無境界条件と不確定性原理は図で説明しづらく、ホーキングも説明に相当苦労しているようだ。ホーキングは本の中で頻繁に「神」という言葉を使う。彼自身は無神論者だが、神の不要論を唱えながら、あえて物理学が提示する無神論を読者に強要しない。この辺に彼の寛容さをうかがうことが出来る。今では宇宙物理学も進歩して、本書にもいくつか修正が必要になった。それだけ科学は日進月歩で絶えず書き換えられている証だ。
今では「エレガントな宇宙」など多くの優れた本がある。しかし本書がなかったら「エレガントな宇宙」も生まれなかったかもしれない。
ホーキングが火付け役になって相対論や量子力学が身近になった。一方で単純な誤解で現代物理を一蹴する人もいる。「ホーキング宇宙論の大ウソ」などという勘違い本が出たのも今では懐かしい思い出である。 con


一般向けとしてはやや難しい?

 宇宙の始まりと終わりについてが最終的な主題。ブラックホールに
ついても「局所的終わり」として詳しく扱われています。

 一応お約束として(?)天動説からスタートし一般向けの体裁をと
っていますが、素粒子論や量子論が出てくるあたりから少々怪しくな
ります。これらの概念についてあまりページを割いていないため、な
じみの無い人にはイメージするのが難しいでしょう。ことに量子論的
揺らぎから粒子が生成するという点や時間に虚数を持ち込む意義の
説明が「さらり」と書かれているあたりは一般向けとしてみれば不親
切。また「数式」がほとんど出てこないのは良いとしても、「数字」
が非常に少ないのはむしろイメージを膨らませるためにはマイナス。

 宇宙論にそこそこなじみのある人が、ホーキング教授の特別講
義を聴講する、というスタンスがよろしいかと。 子犬のころすけ


主張はふたつ。噛み砕いて読もう。

 1987年時点での最先端宇宙論を、ホーキング博士が宇宙ファンなどの大衆に向けて語る。
 この本でのホーキング博士の主張は、おもにふたつ。独自の「ブラックホール理論」と、「宇宙に対する無境界説」とよばれるものだ。
 前者のブラックホール理論とは、すべてを飲み込んでしまうとされたブラックホールは計算の結果、じつは粒子を作ったり放ったりしているというもの。「ブラックホールはそれほど黒くない」(第7章)というセンセーショナルな見出しでその説明がされている。
 また、後者の宇宙に対する無境界説とは、「時空は有限であるが、境界をもたない」「宇宙はなめらかな秩序ある状態から出発する」というもの。ここには、人間原理(この世界がこのような姿をしているのは、人間がいるからだという考え方)という哲学的ともいえる考えが深く関わっている。そして物理的・心理的・宇宙論的な3本の矢が、なぜ同じ向きを向いているのかをエレガントに説いていく。
 なお、前者のブラックホール理論については、2004年にホーキング博士みずからが「ブラックホールがエネルギーを徐々に放出し、最後には蒸発するという自説に誤りがあった」と認めている。約30年間、自著や自説で保ってきた主張を自らで否定するという態度には、「真実に対して忠実であるべき」という科学者の規範を見ている気がして、素晴らしいなと思う。
 大衆向けとはいっても、宇宙論自体がもともと難しいので、まったく知識のない方が宇宙を知る第1冊目としてこの本を手にとるという行為は無謀かもしれない。何冊か宇宙論についての新書やブルーバックスを読んできて、かつ、相対性理論や量子力学もイメージがつかめる方といった方にオススメする。一つ一つをていねいに噛み砕いていけば、宇宙にたいする知識を大きく広めることができる。 漆原次郎


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