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司馬 遼太郎 出版社:文藝春秋 価格: ¥ 670
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弱者の戦略
日露戦争のときの日本は弱小国であった。そのことを日本軍は重々承知していた。そこで日本軍は弱者の戦略を使った。限界まで知恵を絞り、今までにない方法で敵を倒す。全巻を読み終わったあとは爽快感に溢れていた。 exodus |
日露戦争終結
教科書ではほんの数ページで語られてしまうことが多い出来事ですが、
日露戦争開戦に至る経緯から終了まで、ほぼ客観的とも感じれる視点で丁寧に語られてます。
戦争を始めるにあたり、国家としてどういう形で終了させなければならないかという
長期的な展望の中で、個々の人達が必死になっている姿に心打たれます。
転じて、はたして現代の戦争はこういう長期的な展望があったのか?っと
思わず考えてしまいました。場当たり的という印象が強いですが。
ぜひ子供にも読ませたい本です。
SlapShot |
とても面白かった
明治期とは、封建時代の呪縛をとかれた力ある若者たちの能力が、縮みきったバネが飛び跳ねるが如くおのおのの空へと躍動していく、そんな時代であったのだろう。
そうした貧しくとも夢のある時代を生きた彼らが、その自己愛とも言うべき野心と共に併せ持った自己犠牲の精神にふれることができた。この潔さが武士道というものなのだろう。
太平洋戦争末期生まれの父を持ち、バブルの醸成期に学生時代を過ごした所謂団塊ジュニア世代の私には衝撃的な内容だった。明治の日本人の純粋さ強さ温かさ、そういった人間力の雄大さをまざまざと見せつけられた。資源のない極東の島国を今日世界第二位の経済大国にまで押上げた強さの基盤はこういった先輩方の精神と血と汗によるものなのだ。
なぜこの尊き精神が団塊以後に継承されなかったのか?戦後教育のあり方がそうさせているのか?単に豊かになったがための堕落なのか?私には答えはわからないが、考えさせられるきっかけとなった。
学生時代にこういった時代小説を読んでいれば私の怠惰な青春時代に一石を投じることができたのかもしれない。
imas |
"弱者の特権"
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」
明治日本のハイライトである。
特に7、8巻を読んでいるときはアドレナリンの分泌がとまらず、電車の中では平静を装うのに苦労した。
当時、国力・経済力などあらゆる観点から見劣りする小国日本が大国ロシアを退けたのは魔法でも奇跡でもない。
・・弱者の側に立った日本が強者に勝つために、弱者の特権である考え抜くことを行い、さらにその考えを思いつきにせず、それをもって全艦隊を機能化した・・
この一文にそのエッセンスが表れている。
経財相の「もはや経済一流ではない。」という言葉が記憶に新しいが、もはや一流でないがゆえに努力し考え抜くという特権をじつは我々は同時に手にしている。どんな苦しい状況であっても、我々が考え抜き、実行できる人間であることをこの本の著者は教えてくれている。
もっとも重要なことではあるが、戦争のむなしさも十分に教えてくれている。 甚五郎 |
うん、叙事詩。
本書の素晴らしさについては他のレビュアー様のおっしゃるとおりなので、譲ろうと思う。
小説ではなく、史実でもなく、叙事詩だと仰る方もおられたが、実に的を得ている。
確かにこれはどんどん小説ではなくなっていくところが、他の司馬氏の諸作品とは違うように思える。
また、非常に印象的だったのが、司馬遼太郎の、小説とは何かにつての認識が、あとがきに垣間見えるところである。
「小説とは要するに、人間と人生につき、印刷するにたるだけの何事かを書くというだけのもの。」
この定義から言うと、やはり本作は小説とは言いがたいだろう。
それでも面白いのだけれど。 鮭 |
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リストマニア |