アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉 

アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉



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アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉

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徳間書店
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ファンタジーとしても推理小説としても爽快な作品

前回の作品とは異なり、中盤過ぎまで語られる世界はアラビアンナイト風。
前作で大活躍したヨーロッパ風の魔法使いはまったく顔を見せない。
いつ顔を見せるのだろう、どうやって登場するのだろう、と待ちわびていたら、
「なるほど!そう来たか!!」と思わずため息をつきたくなるような
絶妙のタイミングで現れて、思わず地団太を踏みたくなるぐらいの悔しさを味わった。

まんまと騙された。この一言に尽きる展開。
全てが明らかになった後ならば、すべて納得が行くし、読み返せば読み返すほど、
「なぜ分からなかったんだろう。」と改めて悔しさが蘇ってくるほど、明瞭な伏線だ。
しかし、まんまと騙された。

騙された一番の原因は、全編を覆っている中東のファンタジー作品ぽい雰囲気では
ないかと思う。この雰囲気とハウルの活躍する国がどうしても「同じ作品の中の世界」
として結びつかず、クライマックスに至った。
勢ぞろいする姫君たちの前で、次々と明らかになっていく謎。
張り巡らされていた伏線が、すべて明らかになるこの場面は、前作に引き続き、爽快だ。
読み終わった後、思わず、始めのページから読み返す羽目に陥った。
この作品は、ファンタジーというカテゴリかもしれないが、十分、推理小説として
楽しめる作品だと思う。 のりぞう


アブダラを応援したくなる

今回は1作目の「魔法使いハウルと火の悪魔」とは舞台も主人公もがらっと変わります。
インガリー国をはるか南にくだったラシュプート国の若き絨毯商アブダラが主人公です。
頭にターバン巻いて、砂漠の町で絨毯売って。まったく1作目のキャラクターが出てこないまま話がどんどん進んでいきます。

「あれー?」と最初はとまどいましたが、このアブダラが非常にいいやつ。
話がおもしろくて、次第次第にアブダラの旅を応援してました。
アブダラの話にすっかりはまってる頃に、後半でソフィーやら、ハウルの名前が出てきて、一粒で2度おいしい思いがしましたよ。 かずろう


前作よりこっちの方が好き

はっきりいってハウルとソフィーは完全に脇役でしたね。最後に正体が明かされてからは、重要キャラだったんだと思いましたが…
今回はアブダラと〈夜咲花〉がいい味出してました。恋物語としては前作のなんともあやふやなものとは一変して、ストレートなんだけどうぶな若いふたりのさわやかな恋。ごく普通の頼りない男だけど一途で純情、愛の力は偉大なり!ですね。
ハウルやソフィーがこれといって活躍するでもなし、空飛ぶ城のために無理から絡ませたという気もしないでもないので、続編としてはまったくものたりないですが、前作とはまったく別物として楽しむのがよいでしょう!登場人物も前作以上に個性的でおもしろかったです。 とっぽくん


ハウルの動く城?

「ハウルの動く城」の姉妹編ということですが、前作の登場人物たちはなかなか登場しません。
「ハウルの動く城」の続編だと思って読むと、ちょっとがっかりかもしれません。

それでも、「アブダラ」は「アブダラ」で面白いです。
特にハウルたちが関わってくるあたりから、どんどん面白くなっていきます☆。
ハウルたちのその後も少し描かれていて、ハウルの続編だと思って読んだ私は、すごくうれしかったです。 rome


変身物語

 1990年に出たCastle in the Airの翻訳。
 『魔法使いハウルと火の悪魔』の続編だが、独立した物語としても楽しめる。私は、こちらの方が好き。
 主人公はハウルではなく、アブダラというアラビア(?)の青年。空飛ぶ絨毯にはアラビア人の主人が必要というわけだ。ここにソフィーやハウルらお馴染みのキャラクターがどんなふうに絡んでいくかが読みどころ。
 ダイアナ・ウィン・ジョーンズらしく、メタ・ファンタジー的な要素が強いのも相変わらず。しかし、それが物語に安心感と奥行きを与えている。
 ヒロインが魅力的。 志村真幸


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