コンパクトながら見事な概説
雑誌の連載をまとめたものであるが、150頁あまりのスペースに基礎となる相対論・量子論から始めて素粒子論の発展が見事に描かれている。日進月歩の分野ではあるが、可能な限り最新の情報も記されているし、今後ともしばらくは価値を失うことはないだろう。但し、誤解の無いように!本書は一般向けの啓蒙書ではない。読むには相当な基礎知識が求められる。理工系の大学生が初年級で学ぶ、力学・電磁気学でも十分でない。かといって、本格的に素粒子論を学ぶ教科書には内容があまりに希薄。つまり、専門を異にする「物理屋」さん、ないし物理教育に携わる人等々が読むべき、物理専門家のための教養書である。 灰色のアルベリヒ |