夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録 

夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録



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夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録

みすず書房
価格: ¥ 1,890
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どのようにしてアウシュヴィッツを生き残ることができたのか?

強制収容所を生き残ったフランクルが、自身の強制収容所での体験を心理学者の視点から綴った本。

この本は、二つの部分に分けることができる。前半部には、強制収容所や当時のドイツナチス体制についての概略が描かれている。後半部では、フランクル自身が、強制収容所において見聞したことをもとにした、そこにおける囚人の客観的な心理学的分析が描かれている。

(この場合、彼は観察する客体であり、かつ囚人であるという意味で迫害される主体でもあった。そのため、この心理学的分析がどれほどの妥当性を持ちうるのか、ということに関しては留保が必要であることをフランクル自身が認めている。)

ユダヤ人問題に関心のあるないは別にして、ホロコーストという極限状況を生き延びた人物の体験談として、一読に値する。

@ 極限状況において人間が、いかにして人間としての尊厳を失わずに日々を生き延び、そして強制収容所での生活に耐えることができたのか。

A 人生に意義(意味ではなくて、意義。僕自身、人生に意味はないが、意義ならばあると思っている。)を見出すことができた人物は、強制収容所の生活に耐え抜き、それができないものは、死んでいった。ではどのようにして、人生に意義を見出すことができたのか。

以上二点の問いに対するフランクルの応答は、彼自身の体験が基にされており、説得力のあるものだったと思っている。 こぺる


人間の砦

ホロコーストを経験した精神科医、フランクル博士の手記。
冒頭の「解説」と末尾につけられた図録は目を覆いたくなるような歴史の記録だが、本文は囚人となった博士の心の動きが中心なので、読みすすめるのはそうむずかしくない。
読後感も重苦しくなく、爽やかでさえある。

読み返すたび、心の成長(仮に前にすすんでいるとすれば)に合わせてかならず新しい発見がある。初めての本をひも解くような新鮮さ。
極限状態で人間を「人間」としてひきとめる最後の砦は、やはり家族を愛する気持ちや、夕日を美しいと感じる心なのだ。
平和で穏やかな、情報が洪水のようにあふれる国に暮らしていると、うっかりそれらを絵空事だと考えそうになる。
だから自分を戒めるために、おばちゃんになってもおばあちゃんになっても、何度でも繰り返しこの本を読んで、居場所をたしかめることにしようと思う。 オレンジ犬


人間は環境によって決定されない、どんな困難の中でも人は自分の有り方を選びとることができる

この本は、「強制収容所における苦悩」から哲学的真理を導き出している。「元来精神的に高い生活をしていた感じ易い人間は、・・収容所生活のかくも困難な外的状況を・・・彼らの精神生活にとってそれほど破滅的には体験しなかった。・・恐ろしい周囲の世界から精神の自由と内的な豊かさへと逃れる道が開かれていたからである。P.121」「人が強制収容所の人間から一切をとり得るかもしれないが、・・与えられた事態にある態度をとりうる人間の最後の自由、をとることはできない・・p.166」「一人の人間がどんなに彼の避けられ得ない運命とそれが彼に課する苦悩とを自らに引き受けるかというやり方のなかに、・・どんな困難の状況にあってもなお、・・生命を有意義に形づくる豊かな可能性が開かれているp.168」「人生から何をまだわれわれは期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。p.183」といった私達個々人の生への励ましの言葉が連ねられている、希望の書。 パッション太郎


全人類が知っておくべき史実

すばらしいドキュメンタリー書であることは疑う余地もないが、個人的にはもう少し読みやすい翻訳にしてほしかった。
著者が心理学者だから仕方ないのかな・・・ ごろ太郎


人間として生まれたならば。

何年も前に出会い、いまでも宝石のように感じ続けている1冊。

  第二次世界大戦後に、人間としてこの世に生まれたならば、
  人生の終わりまでに、いちどは読むべき。

大袈裟なススメ方かもしれないが、本気でそう思っている。
上人橋


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