狗牙絶ちの劔2 ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫) 

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狗牙絶ちの劔2  ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)

狗牙絶ちの劔2 ―刀と鞘の物語― (富士見ファンタジア文庫)

舞阪 洸

出版社:富士見書房
価格:

配送料無料(1500円以上)、着払いもOK

次回もお楽しみに…

っていうより、前巻の時も思ったけど、本来なら一巻で終わりそうなものを無理に引き伸ばしているような感じがして仕方ない。物語の表面上を滑っているような…、撫でているような…、どちらかと言えば面白いのに、終わり方が何となくあざとい気がします。微妙に薄いし… 九朗


駿、君は何を見ているのかな?

北海道にやってきてどんな展開が待っているかと思いきや、意外にも密室ミステリー風だった。ほとんど誰も刀振り回してないし。香月なんて柄頭で駿の脇腹突っついただけかも。作者お得意のキャラ増加は本巻でも健在。あっちこっちから集められた若手の狗牙絶ち衆が登場するが次第に減っていく。なぜ減るのか。狗牙の襲来?何かの陰謀?これ自体が訓練?さまざまな部分が謎のまま話だけが進んでいく。前巻と同様に話の途中で終わるので連続ドラマを見ているかのよう。最後に場面転換があって、あの人がピンチ!という引きである。この辺りはなんとも評価の分かれるところであろう。ただ、今回は部外者的存在として、狗牙絶ちではない立場として、ほぼ唯一事態を冷静かつ客観的に俯瞰出来る位置にいた駿の推理が冴える流れは良かったと思う。こんなに頭の切れる人物だったかな、と思わなくもないが、違う角度から見ることで狗牙絶ちでは思い至らない可能性を示唆し、この怪奇な事件の本質に迫ろうとする展開を楽しむことが出来た。その駿と香月の2人だが進展はほとんど無し。ただ、意識と行動に少しズレがあるようで、とりわけ香月にその意識はまだ無いが、咄嗟の行動(手ぇ握ったり)を端から見ると「何だかんだ言ってもラヴラヴじゃん」と思わせる場面が幾つかあって、周りからは恋人同士に近い形で扱われたりからかわれたりしている。それよりも本巻ではお師様こと遊眞がほとんど出て来ないために役者の不足感が否めなくてとても残念。駿の回想シーンでの、駿と遊眞のやりとりが本巻で最も輝いていたのが皮肉である。 DSK


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