おまもりひまり(2) 乙女ちっくロイヤリティ (富士見ファンタジア文庫) 

おまもりひまり(2) 乙女ちっくロイヤリティ (富士見ファンタジア文庫)



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おまもりひまり(2)  乙女ちっくロイヤリティ (富士見ファンタジア文庫)

おまもりひまり(2) 乙女ちっくロイヤリティ (富士見ファンタジア文庫)

富士見書房
価格: ¥ 588
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凛子、チャンスだったのに!

『おまもりひまり(2) 乙女ちっくロイヤリティ』です。
今回は、優人の夏休みの里帰りで野井原でのエピソードです。ざしきわらしは登場しますが、リズは登場しません。

ゲストキャラが、犬、というか狼っ娘の銀子。
ストーリーは、優人と銀子が絡むことにより、緋鞠とすれ違い……というもの。ノベライズ作者の得意とするストーリー展開です。
都会の喧騒を離れた自然のゆったり感と、祭りを出すなどしての田舎の描写はノスタルジーを感じさせるもので良かったのですが、心理描写が物足りないというか、優人が銀子を放っておけない、それを見て緋鞠が苛立つ、などといったそれぞれのキャラの心理の動きの理由付けがやや弱いので、感情移入がしにくく、展開が作者に誘導されている感がやや強かったのが惜しいです。最後にはフラグという物語の展開も、完全にではないけどほとんど先が読めてしまいますので。
話としてはいい話なので、より説得力があればもっと良かったのですが。そういう意味では、ストーリーとしても見所のあった一巻よりは、若干評価は落ちます。

ただ、このシリーズは、ストーリーよりもアレなシーンが主な楽しみどころではないでしょうか。
イラストではアレな場面というのはほとんど描くのは不可能なのですが、文字媒体である小説だからこそ、かなり突っ込んだシーンもあります。
あとがきに基準がほのめかされていましたが、下はソフトに、上は……
これ以上はネタバレなので自粛しますが、凛子のシーンは良かったです。巨乳作家ではありますが、貧乳である凛子もよく描けていました。
ミーミルの泉


ノスタルジック漂う世界の狼少女物語

おおむね前巻と同様の作風である。ただ今回は夏休みの里帰りが舞台のため残念至極ながらリズの出番は無い。代わりに座敷童【伽耶】が出ているが、せっかく戻ってきた緋鞠の気持ちが優人にあって以前とは変わってしまったこと、短期滞在なのですぐに帰ってしまうことの寂しさを演出する役割なため、ちょっと可哀想なポジションにいる。あと静水久は脇役に徹しており主だった活躍は無い。というのも今回のヒロインが狼少女【銀子】だからである。今後の原作漫画への逆登場がなければノベライズオンリーのヒロインとなる。彼女の生い立ちや野井原に留まる理由、これを放っておけない優人と、その理由を慮って静観しようとする緋鞠などが本遍の主軸となる。片田舎な野井原の風景をノスタルジックに演出しながら登場人物達の想いを折り重ねた、ほろ苦く切ないストーリーが童謡童話のような雰囲気で綴られていく。良い話である。さて、本シリーズに欠かせない「危ない」シーンだが、今回やや控えめかなと思いながら読み進めていくと後半に出てくる。優人が暴走する展開が特徴的。このテの展開は通常女の子が挑発して男がオロオロするのが定番だが、本巻では凛子や緋鞠の何気ない振る舞いに端を発し「優人クン、煩悩の情動に任せて何をトチ狂っているのかな?」という大胆極まる行動に出る。ギリギリで我に返らなければどうなっていたか、という際どいシーンである。今後どこまで表現出来るか、作者と担当編集者の手腕に期待が高まる。 DSK


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